ボーダレスフルスクリーンに対応していないゲームで仮想的にそれを実現する『Borderless Gaming』。アスペクト比が特殊なモニターを使用していて、ゲーム側がうまく対応してくれない場合にも効果を発揮する便利なツールですが、私がこれを導入した狙いは最初から全く別のところにありました。

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2画面以上のマルチモニターでゲームを実行するには通常Geforceなら『nVidia Surround』、Radeonなら『Eyefinity』という機能を使用して複数のモニターを1つの大きなモニターに見立てる必要がありますが、『Borderless Gaming』(以下:BG)を使うとそういった面倒なモニターの設定の切り替えを行う事なく実現可能になります。しかもモニター解像度を必ずしも揃える必要が無いため、使い勝手は大きく上回る事でしょう。

やりたいゲームをマルチモニター化してみよう


やり方は簡単です。まず通常通りBGにマルチモニターでプレイしたいゲームを登録します。ここでは『Battle Field 5』(以下:BF5)を例にやってみます。単一画面ではゲームを起動したままBGで登録しただけでボーダレスフルスクリーン化しますが、マルチモニター化する場合は一度BF5を閉じてください

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登録されたBF5を右クリックしてNo Size Changeを選択します。

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もう一度右クリックからSet Window Sizeを選択。

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スクリーン領域の指定方法を尋ねられます。はい(Y)を選択するとマウスで領域を覆う方法をとります。いいえ(N)を選択すると数値を入力して指定する方法になります。ここではいいえ(Y)を選択します。

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すると領域の始点Xを尋ねられます。ここでの「0」とはプライマリモニタの一番左端を指します。私の環境を例にさせてもらいますが、この場合のモニター環境は3画面が横並びになっていて、解像度はそれぞれ中央が2560×1080、左右が1920×1080という具合になっています。プライマリは中央のモニターですから、左のモニターの左端を指定するのが正解なので、ここは-1920と入力します。

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次に始点Yを尋ねられます。ここは0でOKです。

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次に横の解像度を尋ねられます。私の場合3画面のX軸の合計解像度は6400です。フルHDモニターを3つ使用している場合は1920×3なので5760になります。1つ多いだけでうまく動作しない可能性があるので注意しましょう。

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最後に縦の解像度です。ここでは1080でOKです。

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設定が終わるとBF5のところに指定した数値が入っているのが確認できます。3番目の数値が4480(6400と入力したところ)となっていますが、ここでは-1920からの幅という事で表記されているようです。なのでこれでOKです。BF5を起動してみます。

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BF5の3画面化に成功しました。プリレンダのムービーシーンは1画面にしか表示されませんがプレイ中は全ての画面に視界が広がる、大パノラマ状態です。

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ゲームや環境によってはタスクバーが前に来て邪魔になりますので、必要に応じてToolsからToggle Windows Taskbar Visibilityを選んでタスクバーを見えなくしてやりましょう。

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単なるボーダレス化ツールに留まらない


マルチモニターでゲームをプレイできるようになるツールにsoftTHというものがありました。あちらはDirectX9のゲームが動作するバージョンまでしか公開されておらず、残念ながら更新が止まっている様子ですが、BGが見事にその代わりを果たしていると言ってもいい状態だと思います。

softTH。SkyrimやDMC等、DirectX9のゲームではお世話になった。
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もちろん前提条件としてBGがうまく動作しないと使用できない上、マルチモニターの超横長アスペクト比に対応できるゲームである必要もあるため、使えるタイトルはある程度限定されるとは思いますが、それでも十分過ぎる程の可能性を見せてくれたと思っています。

私の中で単なるボーダレス化ツールの枠を超えた存在になった『Borderless Gaming』。無料ダウンロードは可能ですがSteam内にいわゆるお布施版の有料バージョンがあります。私はこのツールの機能に感謝しつつ、お布施版を購入してこようと思います。ありがとうございました。


※2019年7月5日追記
BGによる3画面化はうまく動作しないけどSoftTHなら動作するというパターンもあるようなので、SoftTHが必ずしもお蔵入りというわけでもなさそうです。DirectX9.0のタイトルでは必要に応じて使い分けが正解のようです。

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