ホラー+濡れ透け美少女でお馴染み?の『零 ~濡鴉ノ巫女~』。
どちらの要素にも一定数の需要があり人気シリーズと化している本作ですがやはり日本製で元々少々古いゲーム(初リリースは2014年)であるためウルトラワイドに標準対応していません。
今回はウルトラワイド化を実現する為にバイナリエディタとReShadeの合わせ技で行きます。
もくじ
バイナリエディタ弄り
1:バイナリエディタ「HxD Hex Editor」の準備
バイナリエディタを使用してexeファイルの数値を改変していきます。
この作業では定番のHxD Hex EditorというWindows用アプリがあるのでそちらを使用していきましょう。
2:インストールフォルダへアクセス
エディタの準備ができたら『零 ~濡鴉ノ巫女~』の実行ファイルがインストールされている階層に移動します。
3:弄る前には必ずバックアップ
FATAL FRAME PROJECT ZERO Maiden of Black Waterフォルダ内にあるFATAL_FRAME_MOBW.exeを見つけたら加工する前に必ず複製してバックアップをとっておきましょう。
4:HxD Hex Editorで開く
ステップ1でインストールしておいたHxDを起動します。
起動したHxDのウィンドウにFATAL_FRAME_MOBW.exeをドラッグ&ドロップします。
メニューの検索>置換(Ctrl+R)で置換の小窓を開きます。
16進数タブを選択して
検索する文字列の欄に「39 8E E3 3F」と入力します。
置換後の文字列の欄には使用するモニターによって任意の数字を入力します。
他サイト様のコピペですが、解像度別の簡単な対応表は以下。
2560x1080 | 26 B4 17 40 |
3440x1440 | 8E E3 18 40 |
3840x1440 | AB AA 2A 40 |
3840x1600 | 9A 99 19 40 |
3840x1620 | 26 B4 17 40 |
5120x1440 | 39 8E 63 40 |
5120x2160 | 26 B4 17 40 |
6880x2880 | 8E E3 18 40 |
該当する箇所は5か所あり、その全てが置換された旨の表示が出れば完了。
5:ノイズフィルターを除去(任意)
ここからは任意なのでオマケになりますが、本作のゲーム画面には録画映像かのように演出する軽めのノイズが全体に乗っています。
これを除去して鮮明な映像にしたい場合はもう一度、
メニューの検索>置換(Ctrl+R)で置換の小窓を開きます。
16進数タブを選択して
検索する文字列の欄に「76 4E 6F 69」と入力します。
置換後の文字列の欄には「00 00 00 00」と入力します。
該当する箇所は7か所あり、その全てが置換された旨の表示が出れば完了。
書き換えたら上書き保存して終了します。
これのみでは単に映像が歪むのみ
さてここまでの工程で解決するゲームもありますが、本作においては両サイドの黒帯そのままに、映像が横に潰されてしまう状態になります。
なので次項で更なる加工に臨みます。
ReShadeの導入
ReShadeは様々なゲームに色調補正やエフェクトを追加する事で画質、見栄えの向上を目指せるツールです。
この中にアスペクト比を制御する機能があるのでそれを利用します。
1:ReShadeのダウンロード
下記リンクからReshadeの実行ファイルをダウンロードします。
跳んだ先のページを下にスクロールするとダウンロードボタンがあるのでクリックして任意の場所に保存しましょう。
※バージョンの数字は日々のアップデートで変わります。
2:ファイルを実行してReShade導入
ダウンロードしたファイルを実行するとReShadeを導入したいゲームのexeファイルを選択する窓が開きます。
とりあえずインストール済みのものがずらっと並びますが、お目当てが見つからない場合はBrowse...ボタンを押して直接、零のインストールフォルダへ向かいFATAL_FRAME_MOBW.exeを選択しましょう。
選択したらNextを押します。
レンダリング方式を選択する画面になるのでMicrosoft DirectX 10/11/12を選択します。
プリセットをインストールするか選択する画面になるのでここは何もせずNextを押します。
導入するパッケージを選択する画面になります。
最初に見える上部からは下の画像のように
SweetFX、Color effects、Depth3D、AstrayFXを選択し、(続く
スクロールバーを中ほどまで下げて
fubax-shadersを選択。(これが肝心)
Nextを押すと上で選択したパッケージのfxファイルをそれぞれ入れるかどうか決める画面に移ります。
基本的には全選択のままNextで良いと思います。
fubax-shadersの中にはAspectRatio.fxが含まれています。
これがウルトラワイドを実現する為のものなので必ずチェックを入れたままにしましょう。
※とはいえ最初から全選択された状態なので基本Next連打でOKです。
全て導入が終わればSuccessfullyの画面に行きます。
finishで窓が閉じられます。
3:ゲームを起動してReShadeの設定へ
ReShadeの導入を完了させてからゲームを起動すると画面上部にReShadeの字幕が表示されます。
ガイド通りにHomeキーを押すとReShadeのオーバーレイメニューが出てきます。
このメニュー操作はゲームがタイトル画面中でなくとも、いつでも出す事ができます。
最初は英語でチュートリアルが表示されますがSkipで良いと思います。
Homeタブのfxファイルを選択する一覧から
Aspect Ratio [AspectRatio.fx]を探してチェックを入れます。
チェックを入れると下にAspect Ratioの詳細を弄るオプションが表示されます。
ここのCorrect proportionsの数字0.000を上げて0.334にしましょう。(21.9の場合)
※それ以上のワイドモニターを使用している場合は数字を上げていけば画面が引き伸ばされていくので画面端に到達するまで数字を大きくしてみましょう。
準備完了
これで全ての設定が完了したはずです。
ここまで全て導入できていればウルトラワイド状態で無事ゲームが楽しめるようになっていると思います。
ゲーム中の仕様
メニューやロード画面、動画部分は引き伸ばし
1枚画のストーリー部分やタイトルなどのメニュー画面、そしてオープニングのプリレンダムービーは当然ながら横に引き伸ばされた状態にはなってしまいます。
ゲーム本編やイベントシーンは問題なし
ゲーム本編やリアルタイムレンダリングで演出されるイベントシーンは問題なく21:9で楽しむ事ができます。
字幕等の伸びさえ気にしなければ問題なし
というわけでゲーム本編は問題なく一部のプリレンダムービー以外のイベントシーン以外は引き伸ばしなく遊ぶ事ができます。
字幕やメニュー画面などのUIは若干伸びてしまいますが許容範囲と言えるのではないでしょうか。
ウルトラワイドモニター使いならば導入は少し面倒ですが検討に値すると思います。
エンジョイ!
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