『LOST ARK』(ロストアーク)が大作MMOでディアブロ視点でゲームパッド(コントローラー)で遊べておまけにパンツらしいという事で触ってみました。パッドの使い勝手とゲーム最序盤をプレイしてみてのかるレビュー。
もくじ
ゲームパッドについて
まずはロストアークのゲーム性云々より先に気になっていた本題のこちらに触れておきます。
Diablo系の見下ろし型はパッド操作に不向き?
DiabloシリーズやPath of Exileなど、同じ視点タイプのRPGは基本的にマウス&キーボード操作に最適化されています。ただ最近では例にあげた両者共に家庭用ハードへの移植もされており、その際に操作体系がゲームパッド向けに落とし込まれました。
私自身そのパッド操作のNintendo Switch版Diablo3を触る機会があったので試した過去があるのですが、率直に言って劣化してしまっていると感じました。
戦闘に関して
移動と近接攻撃or任意の方向に飛び道具くらいなら問題は無いんですが、マウスで指定したポイントにジャンプorテレポート、指定したポイントに隕石を落とす。スイッチ版ディアブロ3ではこれができませんでした。アナログスティックで方向は自由に決められますが、自キャラからの距離に関してはあらかじめ決められたルールの下で決定されてしまいます。
インベントリ(アイテム操作)に関して
インベントリはマス目状の鞄の中にアイテムをマウスで選んで操作したり移動させたりするのが本来の姿です。これがパッドになるとカーソルをアナログスティックで操作するとなった場合にどうしてもマウスよりもカーソルの位置調整が難しく、時間もかかってしまいます。
ちなみにスイッチ版ディアブロ3ではインベントリ画面はアイテム名が縦に並んだ画面に変わっていました。マウスが使えない故の苦肉の策だったとは思いますが、あれはあれでアイテム管理が大変になってしまっていました。
でロストアークはどうなのか
戦闘に関して
座標指定系スキルを使用する際には一回目の該当スキルのキーを押すと座標指定モードに切り替わり、もう一度押す事でその座標に向けてスキル発動、という流れになっていました。
スイッチ版ディアブロ3と比べると座標をきっちり決めるという意味では精密性は高いと言えますが、狙いをつけるまでのテンポは悪くなってしまっています。
地面に範囲のカーソルが出て座標を決める。マウスよりはどうしてもワンテンポ遅くなる?
インベントリ(アイテム操作)に関して
これはまずデフォルトで鞄を開けるボタンが配置されていないのが問題でした。インベントリはキーボード操作ではIキーですが、パッドではそもそも該当するショートカットがありません。
パッドのみで鞄を開こうとするとRB+スタートボタン(キーボードではESCキー)でゲームメニューを開いてからRスティックでカーソルを頑張って動かし、所持品を選ばなければなりません。キーボード操作では1秒以内に完了する動作に下手すると10秒以上かかってしまうのではないでしょうか。
所持品にカーソルを持っていく。マウスなら楽勝だがRスティックで移動はなかなか面倒。
この問題に関してはJoyToKeyを使用して解決を図りました。ゲーム内のパッド操作設定では十字キーの←に何も配置されていなかったので、ここにIキーを配置してインベントリを即座に開けるようにしてやるとスムーズになりました。
※ただしここに割り当てが無いのはゲーム最序盤だからという事も考えられます。ちょっと調べた感じではのちにマウント(乗り物)が手に入り、その騎乗オンオフが十字キー↓に割り当てられるようなので、←にもなんらかの操作が入ってきた場合は駄目になってしまうかもしれません。
ゲーム性について
ついでにゲーム内容そのもので気になった部分にも触れていきます。最序盤しか触っていないので全体を通したバランスなどを語る事はできませんが、触りだけで気になった部分など。
21:9モニターにはネイティブに対応。起動してそのまま遊べる。
決まったスキルを習得する
レベルが上がるとスキルを習得していくわけですが、あらかじめクラスに沿ったスキルを覚えていくのみになっています。所謂ディアブロ系ハクスラのようにステータス割り振りや覚えるスキルを選ぶ楽しみはどうやら無いようです。
ディアブロも3に関してはこの辺の自由度は乏しいので3に慣れている方や、そもそもポイント割り振りやビルドを考える事が苦手な方にとっては悩む必要が無いので気にならない、またはメリットになりうるのかなと思いました。
スキルは勝手に増えて勝手にセットされていく。クラス毎にやる事は決まっているようだ。
雑魚狩りで得られる経験値は雀の涙
ディアブロもPath of Exileもわんさか集まる雑魚を狩る事で経験値を稼いでもりもりレベルをあげていきます。
しかしロストアークでは敵を倒して得られる経験値はまさに雀の涙程度。主なレベリングの手段はクエストのクリア報酬になっているため、雑魚狩りを繰り返して強くなる楽しみというものは存在しないようです。
レベル1桁の頃からNext経験値は数千必要、でも雑魚を倒して得られる経験値はお察しレベル。
ランダム生成のドロップアイテムはなし?
敵を倒しているとポーションやお金の他、稀に装備をドロップしますが基本的に拾う装備は基礎能力を段階的に縦に伸ばすだけのものです。
個性的な付加価値のある装備というものが無いのでトレジャーハンティング的な楽しみを見出す事はできないような作りになっています。
防具(パンツ等)を新しく履き替えて基礎能力を上積みしていく。
まとめ
というわけでざっくりまとめると、
ゲームパッド操作
パッド操作に関しては多少の問題点はやはりあります。マウス&キーボード操作と比べるとどうしてもレスポンスが遅れてしまう操作というものが出てくるでしょう。
ただし上記のデメリットはあるものの椅子の背もたれに体を預けてのんびりプレイしたい場合にゲームパッドは頼もしい存在です。マイナス部分に目をつぶってでもなるべくリラックスしてプレイしたい人にとっては十分選択肢に入れても良いと感じました。
ゲームシステム
このゲームはディアブロ系ハクスラに似た画面構成をとってはいるものの中味はやはり別物なようです。そっち系を期待して始めてしまうと期待外れと感じてしまうかもしれません。
プレイするならばあくまでMMORPGとして捉えましょう。
ソロでもパーティでも楽しめ、クラスも豊富なアクション性の高いMMO作品としてならば、課金の圧も薄く無料で遊べる大作マルチプレイRPGとして楽しめる内容になっているようです。
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