発売直前のタイミングで急遽リリースされた『ストリートファイター6』ベンチマーク。
対戦時のマックスフレームレートである60fpsを維持するには最近のPCゲームと比較すればそこまで高いスペックは要求されないのですが、バトルハブやワールドツアー中の上限である120fpsを目指すのに重要なパーツは何なのか?
タイトルに答えは書いてしまっておりますが私なりの結論を記しておく事にしました。
※この記事はあくまでベンチマークの最高水準を目指す事を目標にしたものになります。製品版のすべてのシーンで同様の結果が得られるとは限りません。
60fpsを目指すにはまずGPU
まずメインとなる対戦画面で60fpsを維持するのに大事になるのはGPUでしょう。
これに関してはPC Watch様に60fpsを目指せる足切りラインが22種類ものGPUを使って検証されています。感謝感激。
120fpsを目指すにはCPUが大事
先日のCPU比較記事でスト6体験版によって検証済みなのですがワールドツアー中の60fpsを上回る数字を高めるのに重要になるのはズバリCPUだと思われます。GPUに関してはRadeon RX 7900XTXをもってしてもfpsが伸びなくなり、かつGPU使用率も半分かそれ以下程度で遊んでいる状態になってしまいます。
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上記の記事では体験版ワールドツアー中でも特に重かった視点で比較していますが、5700xでは120fpsには到底張り付かない状態になってしまうものの、5800x3dにすると(時折数フレームの低下はあるものの)120fpsにほぼ貼り付くようになりました。下のグラフはその時の平均fpsを計測したものになります。
この結果を見ると
5800X3Dの(CINEBENCH的に見た)純粋なCPU性能は5700Xに毛が生えた程度、動作クロックで言えば5700Xにも劣る代物なので、3DVcacheがてきめんに効いている事が予想されます。
ベンチマーク
とここまでの事を踏まえて今回の検証環境とベンチマーク結果へ。
ちなみにスト6ベンチマークのダウンロードは↓こちらから。
https://www.streetfighter.com/6/benchmark/ja-jp/
検証環境
CPU | AMD Ryzen7 5800X3D |
マザーボード | MSI MAG B550 TOMAHAWK |
メモリ | PC4-25600 DDR4-3200 32GB×2 |
CPUクーラー | DeepCool AK400 |
GPU | ASUS TUF-RX7900XTX |
電源 | Corsair 1200W |
OS | Windows11 Pro |
更に今回は5800X3DをPBO2 TunerによってTDP65W状態に制限しました。
これは5700Xの定格TDPと同じなので、動作クロックが低い分CPU性能だけで見れば5700X以下という事になります。
(この状態でCINEBENCH R23を実行するとマルチスコアは12000台前半程度)
スト6ベンチマーク側の設定はHIGHESTからフレームレート上限を120fpsにしたもので、フルHDと4Kでそれぞれテストしています。
FHD
4K
どちらも満点
結果はどちらも満点でした。このベンチマークのスコアはAVERAGEがすべて60fpsを上回っていれば100点になるというあくまで60fpsを合格ラインに置くものになっていますが、バトルハブとワールドツアーともに4K時ほぼ120fpsであれば、本当の満点と言えるのではないでしょうか。
まとめ:3DVcacheがてきめんに効く
ツイッターでの皆様のベンチ結果を確認、比較すると見えてきますが、60fpsまではCPUも2、3世代前のミドル程度でも十分な事が伺えますが、120fpsとなるとcore i7 12900kですらワールドツアー時に120fps貼り付きをぎりぎり達成できていない様子です。
しかし5800X3Dであればその他の性能はさておき少なくともゲーミング性能、特にスト6を遊ぶにあたっては最もコスパが良く最高のパフォーマンスを発揮してくれるのではないでしょうか。
ただし配信等のマルチタスクまで考慮に入れた場合の結果は、この限りではない可能性もあります。あくまで純粋にスト6をPCで遊ぶ場合の参考という事でお願いします。
それとくれぐれも言っておきますが120fps貼り付きを目指すというのは正直自己満足レベルです。格闘ゲームとして普通に遊ぶのならば5700Xでも十分過ぎるスペックなので、どうしても最高のぬるぬる度で遊びたいという方だけ選択肢に入れてみましょう。
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