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『Overcooked!』(オーバークック)1&2親子で遊べるパーティゲームの本当の魅力とは

2019年1月3日

食材を切ったり焼いたり合わせたりして料理を作るゲーム『Overcooked!』(オーバークック)。PC版の1作目で好評を得て2作目が発売され、家庭用ゲーム機でも発売しオンラインマルチプレイにも対応しましたが、このゲームの醍醐味は家族や友人同士が一堂に会してプレイするオフラインマルチにあります。

 

※この記事にはプロモーションが含まれています。

どんなゲーム?

プレイヤーが全員シェフになって協力し合い、注文された料理を作り、時間内に出すゲームです。1ゲームの時間はステージ毎に決まっています。

注文にもそれぞれ制限時間があり、間に合えばスコアが加算され、間に合わなければ減点されます。

ステージ毎に合格点が定められていて、点数に応じて貰える評価の☆の数が変わります。☆の数が少なくても次のステージには進む事ができます。最低合格ラインは☆1つです。

アップデートで最大評価が☆4つになっていて、4つ貰えればそのステージを100%クリアできたと言える状態です。これはいわゆるやり込み要素に該当しますね。

キャラクターの見た目はステージが進むと種類が増えていき、自由に変えられますが性能差などはありません。

ちなみにこのゲームの調理現場はかなりぶっ飛んでいて、食材をぶん投げますし、置き場所に困ったら平気で床に撒いたりします。戦略上非常に有効なんです。もちろんその後お客さんに提供します。

 

1作目と2作目の違い

2作目の大きな変更点は次の2点です。

変更点1:食材は投げられるようになった!

1つ目、最大の違いは2作目では生の食材等一部のアイテムを投げる事ができるようになった事です。これを前提にしたようなステージも登場するので必須のテクニックになっています。

投げた軌道上に別のプレイヤーが何も持ってない状態で立っていればキャッチします。鍋などがあれば投入も可能です。

ただ細かいテクになりますが、1作目でもダッシュしながら食材を手放す事で慣性を利用したスライド投げが一応可能です。

2作目の投げ程は飛ばないですがこれを利用できるステージもあります。

写真は1作目。周りの台は島の外周をゆっくり移動していて、これを使って分断されたプレイヤーはやりとりしなければならないが・・・

祖国の為にっ

ぬぅんっ

ハラショー。

※失敗すると溶岩遊泳を試みる事になるので注意が必要です。

 

変更点2:オンラインマルチプレイ

さて、2つ目はオンラインマルチプレイに対応した事です。これによって離れた友人ともプレイできるようになりました。

ただしリアルタイムの会話無しにプレイすると難易度はあがりますから、ディスコードやスカイプ等でのボイスチャットは必須に近いと思います。

あとは私の個人的な感想ですが、両作のメインシナリオを全部クリアして感じた事としては、ちょっとだけ2作目の方が難易度がマイルドになっていると感じました。

1作目の方が序盤からステージが進んだ時の難易度のあがり方が比較的激しかった印象です。慣れの問題もあったかもしれませんが・・・

それ以外のシステムは基本的に同じなので、興味がある方は1作目から順番にプレイする事をおすすめしますが、先に2作目をプレイして1作目に戻っても投げが無い事以外ほぼ一緒なので逆の順番でプレイするのも全然アリです。

 

オンラインよりオフラインがおすすめ

このゲームは役割分担や声掛けが非常に重要です。

時には大声を出して

「こっち大丈夫そうやから俺あっち行くわ」とか

「今私こっちやってるからアレお願い!」とか

「あーミスったごめん!!」とか

「違う違うこっち先やって!!!」とか

表情を変えて身を乗り出しながらワイワイとプレイするのが盛り上がるゲームです。

白熱しすぎてケンカにならないように注意が必要ですが。

姿が視えなかったりタイムラグがあるので、2作目でオンラインプレイも可能になったものの、オフラインで同じ部屋に集まってプレイするのが一番盛り上がります。

 

子供が居る家族は是非親子で

小中学校くらいのお子さんが居る場合ですが。

親の目から見てゲームが上手な子供というのは多いんじゃないかと思います。

ただ例えばですが、マリオは決まった進行方向(右か奥?)に進んで敵をかいくぐり、穴を飛び越えて、旗につかまればクリアです。

場面場面でやるべき事がはっきりしているため、吸収の早い子供は練習すればすぐにできるようになる事が多いです。

 

しかしオーバークックはちょっと違います。

目的は「料理を作って出す」と単純明快ですが、チームの中で自分が今やるべき事をその時その時で即座に判断する能力を要求されます。

例えば、かっぱ巻きを作らなければいけないとして、お父さんがキュウリを刻んでいます。お母さんがお米の準備をしています。

ここでお子さんがやるべき事はお父さんと一緒にキュウリを刻む事・・・じゃあないですよね?

盛り付けのお皿を用意する、海苔を用意する。

他の人があれをやってるから自分が今やるべき事はコレだ!と判断する力が問われるのです。

オーバークックをプレイした事が無い人はもしかしたら

「子供には指示を出して決まった事をやらせておけば良いんじゃ?」

と思うかもしれないですが、このゲームの調理場環境はそれはヒドいもので、自動車が行き交う車道を挟んで両サイドの歩道で調理したり、船の上で揺れて調理台や食材の箱が動いたり、氷の上やマグマに囲まれて、果ては宇宙ステーションの中でなど、とんでもない環境下で料理を作らされるため、状況の変化に合わせてポジションを変えなければいけなかったりします。

画面は1作目。見た瞬間コントローラーを置きたくなるステージが盛り沢山。

なので、

「僕はジャガイモを用意してお皿を洗う、だけを延々とやる!お父さんはそれ以外全部ね!」

というふうに単純に決めておくのは無理があるのです。序盤のステージならできますけどね。

当然そんな環境下ではお父さんもお母さんもテンヤワンヤ(笑)なので子供に1から10まで指示を出してる余裕などありません。ステージが進んで難しくなればなるほど、自分がどう動くかを考えるのでいっぱいいっぱいになっていきます。

ぶっちゃけた話大人でも、今自分がどうするべきか判断しきれずに右往左往するという事もあると思います。

自分の子供がそういう事が得意かそうでないか、このゲームを一緒にプレイすれば見えてきます。

私の身の回りで、マリオは得意だし大好きだけどオーバークックはうまく動けないから苦手であまりやりたがらないという子が実際に居ました。

一方で積極的にプレイして要領よく動けるようになっていく子も居ます。

この2人はほぼ同じ環境で育った双子ですが、はっきりタイプが分かれたんです。

興味深いですよね。

大袈裟な話に聞こえるかもしれないですが、将来仕事に就く時に得意な分野にも影響するかもしれないので、そういう能力の適正を判断したり伸ばしたりするゲームとして非常に優れているなと私は感じました。

ただし食べ物を投げたり撒いたりするのは教育上良くないのでそこは注意しましょう。

というわけで長くなってしまいましたが、パーティゲームの中でも一味違うオーバークック、超おすすめです。

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