『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(ドラクエ3リメイク HD2D)の世界を『Universal Unreal Engine 5 Unlocker』(以下UUU)で遊泳しよう!
ドラクエ3の世界がRemakeされキャラクターは2Dながらも世界が3D空間になって帰ってきました。そして今作も昨今のスクエニゲームの例にならってアンリアルエンジン製です。ならばこちらも例によって懐かしくも新しいドラクエ3の3D空間を是非満喫したい。
そんなわけで今回はこのタイトルでUUUによるフリーカメラ潜りを試みます。
導入やダウンロードは自己責任でお願いします。
もくじ
Steamストアより安いAmazonコード版
PC Steam版は現在Steamストアで直接購入よりもAmazonでの購入が若干お得になっています。
価格的にも安い上に購入時に通常の買い物同様Amazonポイントも貰えます。
購入後はダウンロードではなく登録したメールアドレスにオンラインコードが届く形式です。
受取ったコードをコピーしてSteamランチャーの上部のメニューから
「ゲーム>Steamで製品を有効化する…」を選んで貼り付ければライブラリへの登録が完了します。
フリーカメラ
今回はUUUのフリー版v3021でも動作を確認できたので無料で誰でもダウンロードする事ができます。
導入
UUUの導入に関してはこの記事でも触れますが、一応別記事で紹介済みです。
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『Universal Unreal Engine 4 Unlocker』PCゲーム用カメラツール
続きを見る
以下に紹介するリンクは海外サイトです。
リンク先への移動、ツールのダウンロード、導入は自己責任でお願いします。
リンクから飛んだ先は下の画像のようなサイトになっていると思います。
赤く囲まれた部分
「Universal UE4 Unlocker v3.0.21」
をクリックするとフリー版最終バージョンのv3.0.21をダウンロードする事ができます。
ダウンロードしたファイルは書庫タイプでインストールを必要としません。
zipファイルを解凍して任意の場所に展開しましょう。
管理者として実行
ダウンロードしたUUU3021.zipを解凍して適当なフォルダに展開しましょう。
UUUが他のプログラムに干渉する為にはUUUを「管理者として実行」する必要があります。
UuuClient.exeを右クリックしてプロパティを開き、互換性タブから「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れて適用しましょう。
(画像はバージョンの違うものですが基本的なやり方は変わりません。)
適用できたらUuuClient.exeを実行します。
UUUのウィンドウを開いた状態でドラクエ3リメイクを起動します。
ドラクエ3リメイクを起動した状態でUUUのGame process to inject into部分のSelect...(画像①)をクリックしましょう。
実行中のプログラムが並ぶのでドラクエ3リメイクのそれを選択してSelectを押しましょう。
あとはInject DLL(画像②)をクリックするとドラクエ3リメイクにUUUが読み込まれます。
Insertキーでフリーカメラモード
Insertキーを押せばフリーカメラモードに入る事ができます。
フリーカメラモードがONになった後はキーボードならばテンキーや十字キーで移動、マウスでカメラの回転ができますが、ゲームパッドによる操作も便利です。
FPSのゴーストモードのような操作だと捉えて下さい。
フリー版3021ではフリーカメラをオンにした瞬間カメラがアサッテの方向を向いてしまうという挙動があります。画面がバグったわけではないので右スティックやマウスでカメラを旋回して落ち着いて被写体を探しましょう。
DeleteキーでHUD消去
Deleteキーを押せば本来字幕やミニマップ、メニュー画面の文字など全て消す事ができます。
テンキー0で時間停止
テンキーの0を押すとゲーム内の時間が停止します。
フリーカメラ中にコントローラーでカメラを動かそうとするとキャラクターも一緒に動いてしまうので、これを使ってゲーム内時間を停止すると撮影が捗ります。
その他気になる操作は
上記3つを押さえておけば後は直感的に操作出来ると思いますが、操作方法の確認や変更を行いたい場合はUUUウィンドウ中のKey bindingsタブでキーボードのキーバインドをそれぞれ確認する事ができます。
フリー版は残念ながらゲームパッドのキー設定項目がありません。
ウルトラワイド化
これは21:9などのウルトラワイドモニターを使用している場合の話です。
興味が無い場合は読み飛ばしてください。
UUUを使ったウルトラワイド
UUUの読み込みに成功すると自動的にウルトラワイドモニターにアスペクト比がフィットしてくれます。
(ゲーム中の画面設定はボーダレスウィンドウ)
ただし以下の点に注意する必要があります。
①2D表示の画面がズレる
ウルトラワイドモニターでUUUを有効化するとタイトル画面の地図上のレイヤーが左寄せになり中央のままのタイトルロゴとずれています。
②読み込み中のブラックアウトも左寄せ
エリア移動などの画面切り替え時には暗転して読み込みが入りますが16:9の黒いレイヤーが被さってその背景で読み込む仕様のようで、右側に読み込み途中の張りぼてが見えてしまう事もあります。
③視野は広がっていない。
ウルトラワイド化が単純に成功したように見える冒険中の画面ですが、実は画面は上下がカットされた形になり見えている領域は横に広がらず、逆に縦に狭まってしまっています。
手前や奥の森が見切れ、横の見える領域は広がっていないのがわかる。
Engine.ini編集
上記③の問題をアンリアルエンジンの共通ファイルであるEngine.ini編集によって解決させます。
Engine.iniの格納場所はゲームタイトルによって多少異なるようですがドラクエ3リメイクの場合は
製品版
C:\Users\(ユーザー名)\Documents\my games\DRAGON QUEST III HD-2D Remake\Steam\Config\WindowsNoEditor
に格納されています。
これをメモ帳などで開き、出てきた記述の一番下に
[/Script/Engine.LocalPlayer]
AspectRatioAxisConstraint=AspectRatio_MaintainYFOV
と追記しましょう。
保存したら完了です。
ペルソナ3用パッチを使ったウルトラワイド
これはUUUを使用しないもう1つのウルトラワイド化方法です。
上記Engine.ini編集作業を必要としません。
こちらは有志が発見したペルソナ3用のウルトラワイド化できるパッチを使います。
この方法はSteamcommunityのスレッドを参照しています。
P3RFixをダウンロードするためにgithubのサイトにアクセスします。
P3RFix_v1.2.4_Steam.zipをダウンロードします。
解凍して出てきたP3Rフォルダ内からBinaries\Win64と階層を下り4つのファイルをコピーします。
ドラクエ3リメイクのインストールフォルダにある同階層にアクセスします。
インストールフォルダ
\Steam\steamapps\common\DRAGON QUEST III HD-2D Remake\Game\Binaries\Win64
ここに先ほどコピーした4つのファイルを貼り付ければ完了です。
※P3RFix.logは一度起動すると自動生成されるファイルです。
するとUUUの方法で出ていた①と③の症状は改善されます。②は相変わらず出ますがこれに関しては仕組み上致し方ない部分でしょうか。
UE製ゲームはVR化も可能
アンリアルエンジン製のゲームにはVR化を可能にする汎用ツールUnrealEngineVRInjecter(UEVR)というものも存在します。
これに関してはVRゲームクエスト様で取り上げられているので興味がある方はそちらをご参照ください。
まとめ:フリー版で快適動作
というわけでUUUのドラクエ3リメイクにおける使い勝手は、フリー版で問題なく動作するという結果になりました。もちろん有料版でも動作を確認しています。
ただしウルトラワイド化に関してはUUUでもできなくはないですが、より良い環境で遊ぶならばペルソナ3用パッチを用いた方法が無難だと思います。
本来カメラを動かせないゲームでカメラを動かすという事で見えてはいけないものも時折見えますが、興味のある方は無料でできるのでチャレンジしてみましょう。もちろん自己責任でね。
エンジョイ!
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