内容は賛否ある(?)もののグラフィックは確かに綺麗なゲーム『Forspoken』(フォースポークン)。
バージョン1.22へのアップデートでFSR 3 (FidelityFX Super Resolution 3)への対応を果たしました。
しっかり描画負荷の高いタイトルでFSR3正式対応第一弾という事で、その威力を試してみる事にしました。
FSR(FidelityFX Super Resolution)とは
FidelityFX Super Resolution(FSR)は、AMDが開発したゲームの画質を向上させるためのテクノロジーです。FSRは、高いパフォーマンスを維持しながら、ゲームの解像度を引き上げたり、画質を向上させたりすることができるアップスケーリング技術を提供します。これにより、ユーザーはより高い解像度でゲームを楽しむことができ、その結果、美しいグラフィックスを維持しながらフレームレートを向上させることが可能です。
FSR3はその最新世代の技術にあたり、対応GPUはGeforceではRTX2000シリーズ、RadeonではRX5000シリーズより新しいものとされています。
検証環境
スペック
検証するPCスペックはコチラ。
CPU | AMD Ryzen7 5800X3D |
マザーボード | MSI MAG B550 TOMAHAWK |
メモリ | PC4-25600 DDR4-3200 32GB×2 |
CPUクーラー | DeepCool AK620 |
GPU | ASUS TUF-RX7900XTX |
電源 | Deepcool 1000W |
OS | Windows11 Pro |
最高設定
グラフィック設定はゲーム内オプションで全て最高の設定にしていきます。
解像度
検証する解像度は4Kです。
先に言ってしまうと最高設定でもFSR3をONにするとFPSは軽く3桁を超えてきます。本作はゲーム内のベンチマークテストはともかく実際のゲーム中では設定できるフレームレートが240fpsまでだったため(使用するモニターで変わる可能性もあり?)、低解像度で過剰なFPSが出てもあまり意味がない(+CPUボトルネックが現れやすくなる可能性があがる)だろうと判断しました。
ベンチマーク
そして出た結果がコチラ。
結果としては一番画質が維持できるNative AAでもかなりの効果、ほぼ(私の目には)違いのわからないレベルのラインとしてはクオリティまでになりますが、この時点でも3倍近くのFPSが出ています。
これならば4Kゲーミングでも十分に遊べるといえる水準だと言えるのではないでしょうか。
肝心の見た目
ではFSR3を有効にして静止画で見た場合に静止画がどの程度アレになるのか。
まずはFSR3オフ・フルHDの状態を見てみましょう⇩
ゲーム冒頭のシーン、クリスマスシーズンのニューヨークの街並みという設定なので街路樹に電飾が付いています。
これがFSR3のバランスにするとこうなります⇩
手前の大きく写った電飾は特に気になりませんが、遠くのものは電飾の明りが潰れて見えてしまっています。
しかし4Kにするとこの症状は鳴りを潜めます。
FSR3オフ・4Kの状態がこちら⇩
FSRオン(バランス)・4Kがこちら⇩
高解像度になると電飾の潰れは無くなったように見えます。
これだけで全てを判断するのは勿論早計ではありますが、高解像度の方がFSR3の設定を上げても変化が出にくい部分があるのかもしれません。
まとめ:タイトルの増加に期待
というわけで個人的な感想になりますがFSR3の効果はかなり頼もしいものであったと感じました。
GeForceでもRadeonでも使えるという事なので、これから対応タイトルが増えていけばGeForceのRTXシリーズ専用の技術であるDLSSに依存しなくとも快適なプレイがしやすくなるので、GPUの選択肢を広げやすくなるでしょう。
私もRadeon使いなので期待して待ちたいと思います。
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