パソコンの自作に挑戦する時に一番緊張するCPUとクーラーの取り付け(個人の感想です)。
ですが加減を間違えてグリスを塗り過ぎてしまったり、それを拭き取ろうとするときにうっかりCPUソケットが並んでいる側にグリスが付いてしまう事もあると思います。
というわけでこの記事ではそんな場合の対処法を実践しながら記していく事にします。
もくじ
エレクトリッククリーナーを使おう
デリケートな部分に付いたグリスを除去するには呉工業社製のエレクトリッククリーナーという製品を使います。
呉といえば556。自転車チェーン用防錆潤滑剤でお馴染みの会社ですね。その会社が販売している電子パーツ用のクリーナーの名前になります。このような事が無ければ普通の方はおそらく用が無いので常備するようなものではないですが比較的安価に購入できます。
注意書き
エレクトリッククリーナーは窓を全開にして換気を十分にした上で使用しましょう。
揮発性が極めて高くにおいもあり、吸い込み過ぎると人体に害があります。
それと火気厳禁です。缶に書かれた説明をよく読みましょう。
キャスト
AMD Ryzen7 5700X
実験で汚れ役を演じるのは5700Xさん。
AMDのコスパ抜群大人気CPUです。
親和産業 シミオシ OC Master SMZ-01R
実際に塗るのは通称”液体窒素おじさん”ことプロオーバークロッカー・清水貴裕氏の通称猫グリスです。
ちなみに非導電性なのでうっかりの付着でも危険度が少ないらしいです。おすすめ。
除去作業
5700Xにネコグリスがッ
今回は事故ではなくわざとピンにグリスを付けています。
手に持って拭いていたら指に付いたグリスがピンの側面にベッタリ付いちゃったっという想定。
CPUに勢いよく吹きかけよう
CPUに向かって液体を吹きかけるのは壊れるんじゃないかと不安になるかもしれませんがこいつは吹きかけても大丈夫なやつです。遠慮なくいきましょう。
下には新聞紙を敷いておくと良いです。
噴射の勢いで洗い流すように洗浄するので汚れた部分にノズルを近づけてブシャーしましょう。
ちなみにヒートシンク側のように平たい部分ならばクリーナーをかけてからティッシュで拭き取る事もできます。
グリスが綺麗に洗い流されて無くなるまで入念に吹きかけていきます。
完全に綺麗になれば無事完了。洗い流したグリスはヒートシンク側に多少付いているのでそちらも後で拭き取っておきましょう。
速乾性は高いですがマザーボードに装着する前に十分に時間を置いて乾かしましょう。
おつかれさまでした。
まとめ:うっかり付いても落ち着いて対処
というわけでピン側にグリスが付いてしまっても慌てない事が大事です。
ピンの間に入り込んだグリスをティッシュなどで拭き取ろうとするのはソケット側を傷つけたりピンを曲げたりする可能性があり最悪CPUの破損に繋がってしまいます。
最悪の事態を招きかねない冒険は避け、エレクトリッククリーナーで安全に洗浄しましょう。