3DVcacheを搭載して純粋なCPU性能(コア数やクロック数)よりもゲーミング性能に特化した尖った性能を持つ「AMD Ryzen 7 5800X3D」。
積層構造によって熱が籠りやすい事もあってか発熱面では通常の製品よりも不利という評判ですが、DeepCoolのコスパ抜群大人気CPUクーラー「AK400」で冷却は足りるのか足りないのか?試してみることにしました。
先に結論
先に結論を書いておきますが、個人的な感覚では結構厳しめだと感じました。
もちろんどこを合格ラインにするかによって見解が分かれるとは思いますのであくまで個人の感想です。
動くか動かないかで言えば動きます。
ただしかなり高い温度で運用することになります。
検証環境
一応検証環境を書いておきます。
CPU | AMD Ryzen7 5800X3D |
マザーボード | MSI MAG B550 TOMAHAWK |
メモリ | PC4-25600 DDR4-3200 32GB×2 |
CPUクーラー | DeepCool AK400 |
GPU | ASUS TUF-RX7900XTX |
電源 | Corsair 1200W |
OS | Windows11 Pro |
室温は25度。湿度45%でPCケース内での運用になっています。
CINEBENCH R23
CINEBENCH中はCPU使用率が100%に張り付くので10分を待たずしてryzen5000シリーズの上限温度に設定されている90度に達してしまいました。90度に達するとサーマルスロットリングでそれ以上の温度にならないように制御されるためこれ以上になる心配はありませんが、AK400では冷やしきれてないという事になってしまいます。
ただ最終的なスコアを見るに他所様のベンチマーク結果と比較してみてもスコアにそれほど遜色が無いので、恐らくですが90度を僅かに上回る程度なのだと予想します。
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【5700Xvs5800X3D】コスパvsロマン。キャッシュの活きる場面はどこなのか?
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Final Fantasy XIV
ゲームに関してはCPU使用率が100%に行くことがほぼないので上限温度に張り付くことはありません。今回の環境ではベンチマーク中最高76度まで行きました。PCケース内+内排気型のハイエンドGPUを運用しているので単純なCPU負荷だけでなくGPUの熱気を吸い込んでいる影響もあると思われます。
この温度を高いと見るかは意見が分かれるところだと思いますが、個人的にはちょっと高いかなという印象です。
結果
全体の結果がこちら。
アイドル時はまあ問題ありませんがCINEBENCH中はまだしもFF14中もなかなかに高いですね。
ただこれはあくまでベンチマーク中の数字ではあります。
実際のゲーム中はモニターのリフレッシュレートに上限を合わせると必ずしも全力で描画し続けるわけではないのでもう少し温度は下がると思います。
(4Kゲーミングを考えればやはり全力に近いパフォーマンスを求められるので一緒かもしれませんが。)
動画のエンコードなどをする予定が無ければCPU使用率100%張り付きという場面はあまり無いと思うので、ゲームしかしないというのであればOKと言えるかもしれません。
まとめ:やや厳しいが使い方次第でもある
というわけで合格ラインをどこに置くかにも依りますが、ゲーム用途に限って言えば限界温度に達しないので合格、という見方もできます。
ただし全開で回す用途で使用する予定がある場合には上限の90度に達してパフォーマンスが多少なりとも落ちる可能性もあります。
繰り返しになりますが私の見解としては5800X3DをAK400で運用するのは少々厳しいと思うので、安くなった今から購入を検討している方は空冷の中でもなるべくAK400よりも冷却能力の高いものを選ぶ事をおすすめします。
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