値段もお手軽でライトなCPUクーラーの中では虎徹をも上回る人気を誇るDeepCool製「AK400」。
扱いやすさとコスパ重視なモデルなので冷却能力は優秀とはいえあくまで”軽量級の中では”となってはしまうのですが、こいつにはファンを取り付ける金具が最初から1セット余分に同梱されています。
という事で冷却能力を少しでも上積みするべくデュアルファン化を試してみる事にしました。
もくじ
環境
取り付けるPCのスペックはコチラ。
CPU | AMD Ryzen7 5700X |
マザーボード | MSI MAG B550 TOMAHAWK |
メモリ | PC4-25600 DDR4-3200(2666動作)32GB×2 |
CPUクーラー | DeepCool AK400 |
GPU | ASUS TUF-RX7900XTX |
電源 | Corsair 1200W |
OS | Windows10 64bit |
取り付け
付属するもう1組のファン取り付け用フック
AK400には最初からファンを取り付けるためのフックが2個1セット入っています。これは「冷却能力を上げたければ自分でファンをつけ足してね」というDeepCoolさんからのメッセージでしょう。
CORSAIR製ケースファン
取り付けるのはコチラ。
Corsair製のPCケースObsidian 550Dの背面に元々付いていたものになります。
背面ファンを14cmファンに付け替えて余ったこれを使う事にします。
これ自体の冷却能力としてはおそらく並ですが、静音性は良いので採用します。
デュアルファン化しても元々の静音性はなるべく損ねたくないですからね。
向きに注意
最初から付いているファンとは反対側、熱を吸い出す側に付けるのでフックの取り付けも反対になります。風を送る向きをよく確認してから取り付けましょう。
いざ装着
取り付け完了した姿がコチラ。
我が家のAK400くんはZERO DARKモデルなので黒で統一されて見栄えもまずまず。
細身だったAK400くんもデュアルファン化した事によって少し頼もしい厚さに変わりました。
温度はあまり変わらない?
室温は23度。湿度44%でCINEBENCH R23を回して計測。
CPUが元々省電力・低発熱モデルであるRyzen7 5700Xなせいもあるとは思いますが、シングル時も60度台前半だったので目に見えた変化は見られず。
しかし後で気づいたのですが、ブラウザを展開しまくりながらマルチモニタで動画視聴などしている、いわゆる高負荷時ではなくデスクトップ上の軽作業(低~中負荷時?)には50度を超えにくくなり40度台後半で安定しやすくなりました。
PCを実際に使う際には常に高負荷がかかっているというわけでもないので、やはり少しでも低い温度で安定させたいならばアリかもしれません。
※あくまで個人の感想です。
まとめ:デュアルファン化は気休め程度に
というわけでAK400のデュアルファン化を試してみましたが、あくまで「私の環境では」と前置いた上でのお話にはなりますが、高負荷時にはさほど温度は変わらず、低~中負荷時には少し低い温度で安定しやすくなるという結果でした。
PCケースの蓋をしてしまえばデュアルファン化しても静音性が損なわれる事もほぼ無い(付け足すファン次第ではありますが。)ので、
「AK400を使っているけど1℃でもいいから冷えてほしい」
と考えている方は試してみても良いのではないかと思います。
ただしどの空冷を選んでも言える事ですが、いくら冷やしてもPCケース内に熱を溜め込んでしまう設計では意味が無いので、大前提としてケースの排熱はしっかりしてから臨みましょう。
DeepCool AK400 ZERO DARK PLUS
ひっそり登場しているAK400 ZERO DARKのデュアルファンモデル。
シングルよりは割高になってしまいますがデュアルファンに興味があり最初から純正が付いていた方が良い場合はこちらを選択肢に入れると良いでしょう。
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